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大学院は楽なのか〜科目免除で税理士になった私の考え〜

こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。

税理士業界では、大学院で科目免除を受けて税理士になることに対して色々な意見を言われることがあります。

中には官報合格と比べて

・楽をしている

・知識が少ない

という印象を持っている方もいらっしゃるようで。

中には楽をできる大学院があったり、知識面に不安があるまま税理士登録をする人もゼロではないでしょう。

ただ、免除者が全員そうかと言うと、もちろんそういう訳ではなく。

色々と是非が語られる大学院免除について、今回は私なりに考えてみたいと思います。

私が税理士登録したルート

まずは私の自己紹介というか、税理士登録するまでの経歴をご紹介しておきます。

「大学院免除について書く」と言っても、大学院のことが分かっていなければ説得力もないですからね。

私は、大学は観光を専攻していたので、学部時代は税理士試験の勉強はしていませんでした。(正確には大学4年の冬から大原に通い始めました)

その後、2010年4月に大学院の法学研究科に進学し、税法の科目免除を受けて税理士になっています。

試験科目は、

2010年:簿記論、財務諸表論
2011年:法人税法

に合格し、修士論文の2科目免除を受けています。

そのため、私が実質的に税理士試験の勉強していたのは約2年ということになります。

その分、その2年間はプライベートは死んでいましたが・・・

大学院を選ぶにあたって考えたいこと

免除だけが目的ではない

大学院の免除といっても、色々な大学院があるので選択肢も多いです。

税法の免除であれば、法学研究科や経済学研究科が中心になるでしょう。

一方で、会計科目の免除を受ける方は経営学研究科や商学研究科など会計系の分野である必要があります。

私が通っていたのは大学院では、学生の目標も様々でした。

税理士以外にも研究者、司法書士、民間就職、公務員など様々な進路を目指す人が通っていたのは特徴だったと思います。(税法のゼミでは、税理士を目指す人が中心ではありましたが)

税法の授業以外にも民法や会社法などの授業も受けていましたし、しっかりリサーチをした上でレポートも書いていたので、それなりに力がついたと思います。

税理士の仕事は、税法だけ知っていれば良いというわけではなく、周辺の法律知識も必要です。

私の中で、民法や会社法などもしっかりと学べた経験はかなり仕事に役立っています。

また、大学院の授業は税理士試験のような暗記中心ではなく、調べる力や考える力を育てるものだと思います。

判例に対して批判的な目線でレポートや論文を書くこともありますし、条件反射的に答えるのではなく、根拠に基づき自身の意見を述べることが重要になります。

知識を得るだけでなく、その知識を踏まえてどう考えるのかが問われる場だと思っています。

余談かもしれませんが、大学院の中には税理士試験の免除をアピールして学生を集めている大学院があることも事実です。

試験免除を目的の一つにすることは悪いことではないと思いますが、勉強の質が伴わなければせっかくの2年間が勿体ないですよね。

前職の後輩でも「大学院で何を勉強しとったんや」と言いたくなるようなこともあったりなかったりしましたし・・・

専念するか働きながら通学するか

大学院に通う場合、勉強に専念するか働きながら大学院に通うかの選択肢があると思います。

平日の日中が中心の大学院もあれば、平日の夜間や土日が中心の大学院もあります。

また、数は少ないですが通信制の大学院もありますね。

修士論文を作成するには相当な労力が必要になりますし、働きながら大学院の通うことはかなりハードになると思います。

(平日の日中は仕事、夜や土日は大学院という生活になるでしょうし)

この辺りはご自身の状況を踏まえて検討して頂くのが良いと思います。

税理士試験の科目をどうするか

大学院で科目免除を受けるにしても、少なくとも会計1科目、税法1科目ずつは合格する必要があります。

特に税法科目は科目によってボリュームも様々ですし、何を受験するかによって必要な勉強時間も大きく変わります。

個人的には、法人税法、所得税法、消費税法、相続税法など主要な国税の科目は受験しておくべきだと思います。

いわゆる「ミニ税法」でも税理士登録は可能ですが、実務での重要度を考えると先程の4科目の中から選択するのが良いと思います。

ちなみに私はそのような理由から法人税法を受験し、法人税法の受験から合格発表までの間は消費税法の勉強を進めていました。

法人税法ボリューム多く大変でしたが、実務を行う土台の知識は身に付けられたと思いますし、勉強しておいて良かったと思っています。

その税法を網羅的に勉強するというのは税理士試験の大きな特徴だと思いますし、大変ですが身に付く知識も段違いです。

まとめ

今回は大学院の科目免除を中心に私なりの考えを書きましたが、税理士になるには色々な方法があります。

主なものでは、官報合格、大学院の科目免除、公認会計士や弁護士など他の資格を取得する、税務署に勤務する、などでしょうか。

どの方法がベストと言うことではなく、それぞれ違った強みがあると思います。

官報合格の方の継続力や精神力は素直に尊敬しますし、会計士出身の方は監査対応など税理士ではできない経験をされています。

「この方法がベスト」なんてことは絶対にありませんし、大学院だからこその強みもあると思っています。

また、税理士の仕事ってクライアントとの相性も大切だと思うんですよね。

これは、税理士としての知識や仕事の経験だけでなく、仕事以外の部分も含めたトータルでの判断だと思っていて。

日々の勉強が欠かせない仕事であることは言うまでもありませんが、

・どんな方法で税理士になったのか

・勉強以外でどんな経験をして来たのか

それら全てが「あなたの強み」になり得ると思います。

これから税理士試験を受ける方も、大学院を考えている方も、後悔がない選択であればそれで良いじゃないですか。

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