こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。
12月4日〜5日の2日間、ご縁あって東海若手起業塾の中間研修に参加して来ました。
東海若手起業塾はブラザー工業が協賛している起業家養成プログラムで、東海地方の若手起業家の事業プランをブラッシュアップさせ、成長させるプログラムです。
オブザーバーという立ち位置でしたが、オブザーブせずにがっつり参加してました。
↑まさか、丸2日間缶詰になるとは・・・
2日間、一人の起業家について事業コンセプトなどを固めていくことをサポートしましたが、がっつり2日やると結構しんどい・・・途中で頭が悲鳴を上げそうになってました。笑
しんどいんですが、学ぶことも多かったので、シェアしてみようと思います。
企業が起業支援をする意味とは?
東海若手起業塾はブラザー工業が協賛している起業家養成プログラムで、東海地方の若手起業家の事業プランをブラッシュアップさせ、成長させるプログラムです。
プログラムの過程で、ブラザー工業は場所の提供(研修施設)だけでなく、プロボノとして社員さんにも参加してもらっています。
ブラザーの社員が起業家のプラン作成に伴走する訳ですが、結構ハードな作業担っていると思います。
チームによっては毎週ミーティングを行うなど、かなりの時間と労力を投下しているんじゃないかと。
本業の重荷にもなり兼ねないプロボノ活動をなぜ続けるのか。
ブラザーの方が仰っていましたが、
企業人としてはそれなりの自信はあるが、起業家としての目線は乏しい
新たな分野で事業を立ち上げるアイデアはブラザーにとっても学ぶものが多い
といったところに起業家支援を続ける意味が集約されているんじゃないかな、と思います。
恐らく大企業では部門に分かれていて、ビジネス全体を見渡すことはあまりないかもしれません。そういう中で、ビジネスのコンセプトや全体像を考えて行くことは良い刺激になるんだと思います。
税理士がビジネスコンセプトを考える必要はあるのか?
これは、ブラザーの社員の方と同じだと思います。
税理士の仕事を「税金の計算」という領域だけで定義すれば、別に起業家のコンセプト作りを一緒に考える必要は全くありません。
目の前のお金のことだけを考えれば一件でも多く税金の計算をした方が儲かるでしょう。
ただ、個人的にはそれでいいのか?という問いがあるんです。
どんなビジネスでも
何のためにこの製品・サービスがあるのか?
自分たちの存在意義は何なのか?
という問いからは逃げられない、と思っています。
2代目、3代目の後継者でこの問いがないまま既存の事業を引き継いでグダグダになって行く、という姿を見たことは一度や二度とじゃありません。
事業の前提に必要な問いを共有する専門家だからこそ、将来の事業計画を一緒になって考えられるんじゃないのか、と思います。
まとめ
自分の売上効率だけ考えれば、こんなことをせずに仕事をかき集めればいい訳ですが、それじゃダメだな、と改めて感じた2日間でした。
今回は東伊豆でダイロクキッチンというシェアキッチン事業などを立ち上げている荒武さんの事業ブラッシュアップにご一緒しました。
↑メンターに事業を説明する必死な荒武さん
まだふんわりした事業プランですが、将来像を見据えて地域課題に取り組んでいるので、応援したくなりますよね。
事業を立ち上げる過程で
・なぜこの事業をするのか
・誰のためにこの事業をするのか
・この事業で地域はどう変わるのか
といったところを練り上げて行くことって事業の第一歩なんですが、この第一歩を共有できることは大変なんですが喜びもあったりするんですよね。
こういったことを引き出して行くファシリテーションの能力はもっと伸ばして行かないとな、と思っている次第です。
NPOやソーシャルセクターと関わることで、税理士としての本業と相乗効果を作って行ければな、と思います。
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