こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。
先日は東海若手起業塾の11期の最終報告会に行ってきました。
12期の募集も発表されましたし、その案内も兼ねて報告会の感想などを。
東海若手起業塾ってこんなところ
東海若手起業塾は「地域や社会から真に必要とされる起業家になる」ことをミッションにした半年間のプログラムです。
ブラザー工業が協賛していますが、一つの企業の企画ではなく、東海地区の様々な団体がタッグを組んで運営しているのが特徴なのです。
そのお陰で色々な分野の知見が入って来るので、多様な分野の起業家を受け入れて育てることが出来ているのかな、と思います。
この東海若手起業塾はプロボノ、コーディネーター、起業家がチームになってプランを練り上げていく、まさに伴走支援を地で行く感じのプログラムです。
プロボノはブラザーの社員の方が大企業の勤務で培ったスキル・経験を還元して、コーディネーターは地域のプレイヤーが担います。
私は11期をオブザーバーとして見させてもらっていましたが、チームの結束感というか、良い事業を作って行こうという気持ちが伝わって来るんですよね。
事業ミッションを作り込むことにとことん時間を使っていて、特にソーシャルセクターでは絶対に必要なプロセスだと思います。
・なぜその事業をやるのか?
・解決したい問題は何なのか?
ここをとにかく突き詰めて行く訳です。
運営側からのお話しがありましたが、東海若手起業塾は立ち上げから10年以上が経っていて、卒業生の起業家が行う事業は少しずつでも大きくなっているとのこと。
売上が増加するということは関わる人が増え、インパクトが大きくなって行くということです。つまり、地域課題が解決していく。
そして最近では卒業生のソーシャルビジネスが高校生のインターン受入先になることで、高校生がソーシャルビジネスの現場を見る機会が生まれているようです。
こういったソーシャルセクターでの起業のエコシステムが出来上がりつつある。
東海地方も少しずつですが、そんな進化が起きています。
【参考】11期はこんなメンバーでした
一般社団法人アンビシャスネットワーク(子どもの自立支援、学習支援)
結いの舟 平工さん(長良川の川漁師・文化の発信)
NPO法人まめっこ(女性だけでなく、夫や勤務先も含めて産休・育休・仕事復帰後の支援)
ダイロクキッチン 荒武さん(東伊豆町の地域おこし協力隊・任期後はNPO立ち上げ)
NPO法人コネクトスポット(引きこもり支援・プログラム期間中に法人格取得)
東海若手起業塾が12期の募集を開始
先日リリースされましたが、12期(2019年度)の募集が開始されました。
参考 第12期塾生の募集を開始しました!東海若手起業塾説明会は愛知だけでなく、岐阜、静岡、石川でも開催されます。
応募条件も40歳以下で、学生・社会人を問わないというかなりの幅広い募集になっています。
東海地方で何かを始めたい、動き出している、という方はぜひご覧ください。
私は今年はオブザーバーではなく、コーディネーターに応募する予定です。
(選考で落とされたらなれませんが・・・)
税理士である私が関わる理由
12期でコーディネーターとして活動できたとしても、時間単価で考えれば税理士業務の仕事を増やした方がお金になることは間違いありません。
東海若手起業塾や他のNPO支援に関わっていて感じるのは、「理念や事業の深いところまで考えられる」ということです。
これは税理士としてクライアントに関わる時にも意識していることですが、特に立ち上がり間もない時期の団体に関わることで見えることもあります。
問題が山積していたり、リソースが足りなかったり・・・
いろいろな事情がある中で、事業の道筋を作っていく。
このプロセスに伴走することは、本業にも生きて来ることは間違いないと思っています。
私は「資料だけ貰って税金の計算をする」というタイプの税理士ではないので、起業家支援をしながら、自分の経験値も増やして行ける大切な場です。
人間、同じことしかやらなくなったら面白くないですし。
視野や引き出しを増やしながら、クライアントに還元できれば良いな、という思いです。
コメントを残す