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国税庁の確定申告書作成コーナーの使い方①〜設定・損益計算書編〜

こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。

自分で確定申告!という皆さん、順調に進んでいますか?

税理士事務所向けには色々な確定申告ソフトがありますが、自分で確定申告をする方は国税庁のツールを使う方も多いのでは?

そこで、今回は国税庁の申告書作成ツールの使い方について説明したいと思います。

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国税庁の確定申告書作成コーナーの使い方

freeeやマネーフォワードなどの確定申告ソフトは有料ですが、国税庁の確定申告書作成コーナーのメリットは何と言っても無料で使えるという点です!

ただ、確定申告freeeなどは自動で連動しますが、国税庁のツールの場合は手打ちで入力する必要があるので、そこが少し面倒なところ。

まず、国税庁の確定申告書作成コーナーを開きます。

新規作成であれば「作成開始」をクリックして進みます。(保存データの復元の場合は「保存データを利用して作成」です)

まずは事業所得の決算書を作って、次に確定申告書という順番がスムーズなので、「決算書・収支内訳書」を選択します。

次に提出方法と作成する決算書の種類を選択します。

(ここでは「書面提出」、「青色申告」を選択しています)

フリーランスや個人事業の方は「青色申告決算書(一般用)」を選択します。

(農家の方は「農業所得用」、不動産オーナーは「不動産所得用」ですが、こちらの説明は省略します)

さぁ、いざ作成開始!

行きまぁぁぁぁーす!

青色決算書の作り方(損益計算書編)

青色決算書作成を開始すると、まずは損益計算書(PL)の画面が登場します。

基本的には空欄に数字を入力して行くんですが、ポイントは二つ。

①青色リンクになっている科目は別窓での入力が必要

②該当する科目が無ければ空欄に追記が可能

という点です。

売上・仕入の入力

売上や仕入は別窓で月別の数字を入力する必要があります。

会計ソフトの「月別推移表」などを活用すると数字が確認しやすいと思います。

減価償却費の入力

10万円以上の備品を購入している場合は減価償却の登録が必要です。

減価償却費って何?という方はこちらをご参考に。

参考 減価償却って何?〜減価償却の基本的な考え方〜ソーシャル税理士金子尚弘のページ

①会計ソフトで減価償却費の計算が済んでいる場合

②減価償却費の計算が済んでいない場合

で操作方法が異なります。

①会計ソフトで減価償却費の計算が済んでいる場合

こちらは簡単です。別窓を開きますが、計算済みの金額をそのまま記入するだけです。

損益計算書の「減価償却費」をクリックした次の画面を下にスクロールするとこのような箇所があります。

ここに金額を直接入力すればOKです。

②減価償却費の計算が済んでいない場合

この場合は、申告書作成ツールで資産を登録することになります。必要な情報を登録すると自動で計算してくれます。

まずは「新規に減価償却資産を入力する」を選択します。

次に必要な情報を登録して行きます。

ここでのポイントは、「定額法」と「定率法」です。

「定率法」を選択するためには届け出が必要ですので、何も届け出をしていなければ「定額法」を選択します。

次に、耐用年数、本年中の償却期間、事業専用割合を入力します。

耐用年数は「耐用年数を確認する」をクリックすれば一覧表で確認できますが、なにせ細かい・・・!

「これだろうな」というものを探すことになりますが、主なものを紹介しておきます。

自動車(普通自動車):6年

自動車(軽自動車):4年

パソコン:4年

エアコン:6年

「本年中の償却期間」ですが、使い始めた時点から12月までの月数を入力します。

1ヶ月未満は繰り上げるので、6/10に使い始めた場合は7ヶ月となります。

「事業専用割合」は事業専用で使っている場合は100%ですが、車のようにプライベートでも使う物は事業で使う割合を入力します。

事業割合の考え方についてはこちらをご覧ください。

参考 自宅兼事務所、仕事でもプライベートでも使うものは経費になる?ソーシャル税理士金子尚弘のページ

他の科目を入力と青色申告特別控除

会計ソフトで作った試算表をベースに、他の科目などを埋めて行きます。

国税庁のツールに登録されていない科目があれば、空欄に追加すればOKです。

これで全ての項目を入力したら所得の確認画面になります。

数字に問題無ければ「入力終了(次へ)」をクリックして、青色申告特別控除の入力に移ります。

フリーランスの場合は青色申告で65万円控除する方が多いと思いますので、見本はその前提で作成しています。

65万円控除をする場合は貸借対照表の作成が必須ですので、「作成する」にチェックします。

まとめ

まずは、確定申告書作成コーナーの使い方から、損益計算書の入力までを解説しました。

続きの貸借対照表についてはこちらの記事で解説しています。

参考 国税庁の確定申告書作成コーナーの使い方②〜貸借対照表・出力編〜ソーシャル税理士金子尚弘のページ

国税庁の確定申告書作成コーナーのメリットは、何と言っても無料で使えること。

また、他のクラウドソフトと同じくmacでも利用可能なのも有難いところ。

一方で、一つ一つ入力する必要があるので少し手間は掛かります。

手順に沿って進めば完成するようになっていますが、一定レベルの知識が必要だったりしますので、分かりにくいところを含めて手順を解説してみました。

「ここが分からないよ!」というところがあれば、教えてくださいね。

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