こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。
例年、ほとんどのフリーランスは3月15日に確定申告が終わっているはず。(2020年は例外中の例外だけど)
確定申告をする時、何に気を付けていますか?
・数字が間違っていないか
確かに、それは大前提。間違ってちゃいけません。
他には
・売上が増えているか
・所得(利益)が増えているか
を気にしている、という人もいるでしょう。
それも確かに大切です。
ところで、
・経費が少なすぎないかチェックしてる
という人はどれぐらいいますか?
とあるフリーランス
いや、そうとも言い切れないんです。
確定申告は1年間の総まとめ
納税は日本国民の義務。
フリーランスが納税額を計算するには確定申告をするしかありません。
つまり、確定申告はフリーランスの義務という訳ですが「義務だからやる」というのは勿体無い。
それって、嫌々宿題をやってる8月29日頃の小学生みたいじゃないですか?
金子
今思えば、宿題だって「やっつけ仕事」ではなく目的を持ってやっていれば、もっと成績が上がっていたかもしれません。
完全にタラレバですが。
さて、話を戻して確定申告ですが、1年の売上や経費をまとめる訳ですから、いわば1年間の総まとめ。総決算です。
あなたが1年間でどれだけ売上を獲得し、何にいくら経費を使ったかがまとめられている訳です。
そう言った意味では、「フリーランスの成績表」と言っても良いかもしれません。
増収増益よりも大切なこと
そんなフリーランスの成績表である確定申告書。
私は「増収増益」(売上も増えて利益も増えること)よりも大切なことがあると思います。
株式会社であれば株主からの要求もありますから、「利益を増やしません」とは言えないでしょう。
ただ、フリーランスは自分にとって何が大切かは自分で決めれば良いのです。
皆さんに参考になればと思い、私が自分の確定申告を振り返る時に見ているポイントを紹介します。
無理のない売上になっているか
今は一人で仕事をしていますので、売上は全て自分の働きによるものです。
お客様ごとの売上金額を確認しつつ、
・どの程度の時間を使ったのか
・サポートが手薄になったことはないか
などと考えたりしています。
売上を急激に増やしすぎるとサポートが手薄になる危険もあるので、無理のない範囲で仕事ができているかは意識しています。
お客様への仕事が「やっつけ仕事」になったら意味がありませんし。
どんな経費を使ったのか
私は、確定申告書の「青色決算書」に記載されていない勘定科目も多用しています。
例えば、
・システム費:会計ソフトやその他のクラウドサービスの利用料
・新聞図書費:専門書や業界紙などの購入費
・研修費:読んで字の如く、研修の受講料
と言った感じ。
青色決算書には限られた勘定科目しか記載されていないので、必要に応じて空欄に追加すればOKです。
何にどれだけ経費を使っているのかを確認して「無駄なものはなかったか?」とチェックしています。
経費が少なすぎないか
無駄な経費がないかチェックしてるのに経費が「少なすぎないか」をチェックするってどういうことですかって?
私としては、「意味のあるお金はしっかりと使うべき」だと思っています。
具体的には
・研修費や新聞図書費が一定額以上使われているか
を見ています。
研修も受けない、本も読まない税理士なんてダメでしょ。
この仕事は、情報の仕入に一定の金額を使っているかどうかが大切かな、と。
ここは皆さんの仕事に合わせて考えれば良いと思います。
あなたの仕事でケチってはいけない経費って何ですか?
まとめ
利益が出ていれば確かに安心ですし、一定以上の利益がないと生活できません。
しかし、目先の利益のために必要以上に経費削減してしまうと、将来の売上を奪うことにもなるんですよね。
例えば、広告を減らしてから売上が減るまでは少しタイムラグがあったりします。
私なら勉強量を減らせば長期的な売上を落とすことにもなりかねません。
不要な経費は使わない、必要な経費はしっかり使うというのが正しい姿勢なんじゃないですかね。
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