先日、恵那の岩村地区にある古民家を改装したシェアスペース「百経(HYAKKEI)」のオープニングイベントに参加してきました。
このシェアスペースに関わっている園原さんとは気づけば長い付き合いで、東濃の方とのつながりが広がるきっかけになった人だったりします。
改装費用の一部はクラウドファンディングで調達して、私も少しですが出資させていただきました。
(クラウドファンディングの内容はこちら)
そんな訳で、HYAKKEIについてと、オープニングイベントのお話を書いて行こうと思います。
百経(HYAKKEI)ってどんなところ?
HYAKKEIにリニューアルされた古民家は、元々洋品店だったのですが、30年ほど前に店を閉められたそうです。
それからは、今の家主である丹羽さんのお母さんが夏場には生活していたのですが、冬場は息子さんの住む名古屋に移っていたそうで、半年ほどは空き家という状態でした。
ここを何とかしようと家主の丹羽さんはじめ地域の方が動き出して、このHYAKKEIのプロジェクトになったそうです。
(立花屋という洋品店がシェアスペースに生まれ変わった瞬間)
地方では、物件を借りるハードルが高い、地元の方との人間関係に入って行くのに一筋縄では行かない、など他の地域の人が気軽に商売を始められないことも少なくありません。
そこで、低リスクで、小さなところから、継続的に挑戦ができる場を町につくり、やりたい人が挑戦しやすい環境を提供するためにこの場を作ろうと動き出したそうです。
「一つの仕事だけで生きていかなくていいし、暮らしと営みは、もっと曖昧であっていい。」
「小さな仕事を掛け合わせる、100のナリワイを成すような百姓的生き方は、これからの時代をきっと少しだけ生きやすく、豊かに、心地よくしてくれるんじゃないかな。」
これらはクラウドファンディングのサイトでも説明されていたHYAKKEIのコンセプトです。
私も、色々な生き方があって良いと思いますし、会社員という一つの仕事だけで生きていくのが合わなければ違う道を探しても良いのかな、と。
私も税理士という専門職ではありますが、ずーっと税理士の仕事だけをしている訳ではありませんし。
ちなみに、HYAKKEIでは店舗として飲食営業や菓子製造の許可を取得しているので、飲食系のチャレンジも可能とのこと。
どんな場になって行くか楽しみですね。
オープニングパーティに行って来ました
7月7日にオープンということで、オープニングパーティに参加して来ました。
クラウドファンディングのリターンということもあり、知り合いの方との再会や、はじめましての方ともお話できたり、良い時間でした。
こんな感じで和気あいあいと過ごしたり
家主の丹羽さん、園原さんの対談も。
丹羽さんが「家を開けたら家が喜んでいる気がする」と言っていたのが印象的でした。
窓を開けると裏から表へ風がずーっと流れて、こんな梅雨の時期でも涼しいんですよね。
家は風を通さないと痛みが早いという物理的な話はもちろんですが、場として使われているって家にとっても地域にとっても大切なんだな、と。
そして、HYAKKEIの壁にはクラウドファンディングの協力者の名前がずらり。
和室もあるので、靴を脱いでのんびりすることもできます。
そして・・・
何と、この古民家には五右衛門風呂が残っているのです。
HYAKKEIとして生まれ変わるまでは上下水道が通っていない古民家で、井戸水を汲み、生活で出るものを堆肥にして田畑で作物を育てる。
山で育った木は燃料として使われ、炭になり土に還る。
そんな生活の一端が残っているのは素敵な発見でした。
まとめ
働き方や生き方に色々な選択肢が生まれることは良いことだと思いますし、こういった取り組みが増えて行くのは素直に素敵だな、と思います。
このオープニングパーティにはHYAKKEIの関係者を軸にして色々な方が集まり、交流が生まれたりと月並みですが「人の繋がり」を感じた1日でした。
ゆるやかな繋がりでも、同じ方向性を見ている人が集まることで空気は作られて行くんですよね。
正社員一本じゃない、新しい生き方にチャレンジできる場所がまた一つ増えたと思います。
HYAKKEIのfacebookページはこちら。
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