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支払調書は届かなくても大丈夫。支払調書の見方と確定申告での使い方〜ライター、デザイナーの確定申告〜【確定申告2019(平成31年)】

こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。

ライターやデザイナーをしていると、支払調書を貰って確定申告で使ったよ、という方も多いと思います。

支払調書がないと確定申告ができないと思っていませんか?

支払調書が届かない!

という人も安心してください。

そもそも届かないのが普通だから!

これって一体どんなものなのか、確定申告には必要なのかを見ていきたいと思います。

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支払調書ってどんなもの?

支払調書とは、一定の支払いをした事業者が、その内容や金額などを書いて税務署に提出する書類のことです。

支払いを受けた人が正しく申告しているかを税務署が確認するために使われます。

いわば、「税務署のためのチクり書類」というところでしょうか・・・

支払調書の作成が必要な支払は色々なものがありますが、フリーランスやパラレルキャリア の方に影響があるのは次のようなお仕事です。

【支払著書が提出される主なもの】

・ライターの原稿料

・カメラマンの写真掲載料

・デザインの報酬

・通訳・翻訳の報酬

 

*デザインの報酬ですが、グラフィックデザイン、広告デザイン、服飾デザインなどで、webサイトの作成などは含まれません

この支払調書ですが、報酬を受け取る人への交付義務はありません。

お給料の源泉徴収票と同じように必ず貰えると思っている人もいるようですが、貰っている場合は「取引先が好意で渡してくれている」と思いましょう。

「自分で事業をしているんだから自分できちんと帳簿を付けて管理してね」ということです。

会社が全部集計してくれるサラリーマンが甘やかされていると思って、頑張って自分で管理しましょう。

支払調書の中身を解説

次は、支払調書に何が書かれているか確認してみましょう。

①区分・細目

どのような報酬の種類なのか、その内容が記入されています。

②支払額

1月〜12月までに発生した報酬が記入されています。

消費税込みで記入される場合と、消費税抜きで記入される場合があります。

また、支払調書の金額が2段で書かれる場合がありますが、この意味ってご存知ですか?

2段書きには次のような意味があります。

下段の金額

1月1日〜12月31日までの間に支払の確定した金額と、その金額に対する源泉徴収税額

 

上段の金額

下段の金額のうち、支払調書の12月31日で未払いのものと、その金額に対する源泉徴収税額

では、具体的な例を見てみましょう。

上が税込方式、下が税抜方式の支払調書になります。ベースの金額は同じですので、まとめて説明して行きます。

①区分・細目

報酬の区分と内容を確認します。この場合は原稿料です。

②支払金額

出ました、2段書き!

この場合は、1月〜12月の報酬が108,000円(税抜100,000円)で、そのうち10,800円(税抜10,000円)が12月時点で未払いになっている、ということです。

③源泉徴収税額

この場合は、1月〜12月の報酬に対応する源泉所得税が10,210円で、未払分に対応する源泉所得税が1,021円ということです。

④摘要

何も記載されていない場合もありますが、消費税の税込か税抜かを明記している場合もあります。

支払調書は原則的には税込で、税抜でもOKという扱いなので、税抜の場合に注記していたりします。

⑤支払者

仕事の発注者の情報が記入されています。

原稿料・デザイン料の確定申告の注意点

支払調書は税務署に提出するの?

すでに説明した通り、支払調書は仕事をした人への交付義務がありません。

そのため、仮に支払調書を貰ったとしても確定申告書に添付する必要はありません。

支払者が税務署に送っているので、税務署としても二重で貰う必要はないですし。

支払調書を貰えたとしても、自分できちんと帳簿を付けて管理することが原則なので、自分が管理している数字と合っているか確認しておきましょう。

支払調書が届かない!いやいや、大丈夫です。

そもそも、仕事の発注者はフリーランスに対して支払調書を渡す義務がないので、

「支払調書が揃わないから確定申告が進まない・・・」

なんて思わずに、どんどん進めて行きましょう!

「支払調書が届けば、自分が出した請求書と合っているか確認する」という位置付けで良いと思います。

フリーランスたるもの、自分のことは自分で管理すべし!です。

未払の報酬がある場合の集計方法

12月分の原稿料やデザイン料が1月に入金される、という場合もあるでしょう。

このように未払いとなっている場合、どの金額で確定申告をすれば良いでしょう?

正解は・・・

①報酬額:未払分も含めた年間の総額

②源泉徴収額:未払分を除いた金額

先ほどの例では、報酬額が108,000円(税抜100,000円)、源泉徴収額は9,189円

となります。

売上は成果物を納品したタイミングで計上しますが、源泉徴収は実際に支払いがあったタイミングで行います。

1,021円は12月の時点でまだ源泉徴収されていないので「含めてはいけない」ということになります。

なお、未払いの報酬に対応する源泉所得税の金額は、翌年の確定申告に含めて申告することになります。

この場合、翌年の支払調書には記入されませんので、自分で管理しておいて下さい!

まとめ

ライターやデザイナーをしている人にとっては見覚えがある(かもしれない)支払調書。

その内容や確定申告での取り扱いについて整理できたでしょうか?

・支払調書はあくまでの税務署用の書類で貰えるとは限らない

・支払調書を待たずにサクサク確定申告を進めましょう!

・12月末締め翌月払いのように、未払の報酬が発生する場合の確定申告は注意が必要

といったところを意識して頂ければと思います。

きちんと理解して正しく確定申告をしたいですね!

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