こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。
先日、freeeが楽天銀行とのAPI連携を停止するというニュースがありました。
これに衝撃を受けたfreeeユーザも多いのではないかと。
確かに利便性は損なわれますが、これだけを理由に会計ソフトを切り替えたりするのは得策とは言えません。
今回はAPI連携停止後の対策について解説したいと思います。
対策1:CSV連携を行う
最も現実的な対応はCSV連携を実施することです。
若干手間は増えますが、やるべきことは
①楽天銀行のサイトから利用明細をCSVダウンロードする
② freeeにアップロードする
の2つです。
それ以降は、API連携で登録していた時と同じように取り込まれた明細を取引登録するだけです。
追加で必要な作業時間としては月に数分程度だと思いますので、会計ソフトを切り替えるほどの理由にはならないでしょう。
それでは、具体的な操作手順について解説します。
楽天銀行からCSVをエクスポートする
まずは、楽天銀行のホームページにログインし、My Accountから入出金明細を選択します。
そうすると、最新の入出金明細が表示されますので、この画面を下にスクロールしてください。
下記のような画面になりますので、出力する入出金明細の期間を選択して「CSV形式でダウンロード」をクリックします。
取引量がそこまで多くなければ月に1回で良いと思いますので、エクスポートする月の1日から末日までの期間を選択し出力します。
(上記の見本では2022年1月1日から1月31日を選択しています)
エクスポートまでの手順はこれだけです。
freeeにインポートする
freeeのトップ画面から楽天銀行の口座を選択します。
「∨」のマークをクリックすると明細のアップロード画面が表示されます。
続いて「アップロードするファイルを選択してください」の箇所にCSVをドラッグまたはファイルを選択し、楽天銀行形式でインポートするを選択します。
そして、次へを選択するとアップロードが開始されます。
下記のようなメッセージが表示されれば取り込みが完了したことになります。
これ以降はAPI連携と同じように取引登録を進めてください。
なお、取引量が多かったり、週ごとに実績の確認や入出金の消し込みを行いたい場合は、週ごとにこの作業を実施しても良いと思います。
対策2:新規のネットバンクを契約する
API連携に慣れてしまうと、csvをエクスポート→freeeにインポートという一連の流れすら面倒だと感じてしまいますよね。
私自身も時間はそこまで掛からないとは言え、手間は増えるなというのが正直な感想です。
それであれば、楽天銀行以外のネットバンクに切り替えるという選択もあり得ます。
ただし、
・口座振替やクレジットカードの引き落とし口座指定している
・クレジットカード売上やアフィリエイトなどの入金口座に指定している
といったような場合はその切り替え手続きも必要になるので、切り替えの手間の方が大きくなると思います。
一方で、売上入金も銀行振り込みで支払いの都度振り込みといった場合は切り替えの手間が少ないのでメインの銀行口座を変えてしまうという選択もあり得ます。
利便性を考えると
・PayPay銀行
・住信SBI銀行
・GMOあおぞらネット銀行
あたりが候補になるのではないかと。
特にPayPay銀行はこの中では唯一Pay-easy(ペイジー)に対応しているので、納税などにも活用できおすすめです。
まとめ
freeeと楽天銀行がAPI連携を中止するというのはかなりの衝撃でした。
ただ、これだけを理由に会計ソフトを切り替える必要はありません。
freeeとしても永久に楽天銀行とのAPI再開がないという訳ではないと思いますし、当面はCSVで対応するというのが最適解なのではないかと。
それも手間ということであれば、メインの銀行を変更するという選択もあり得る訳ですが。
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