こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。
私は仕事をする上で、数字の整理をして、きちんと利益状況を確認できるようにします。
関わった時点で経理がグチャグチャでも、まずは最優先で取り組むポイントはそこです。
「税理士だから当たり前だろう」
と言われるかも知れませんが、その目的は人それぞれだと思います。
決算や申告で困らないため?
確かに、それもありますね。
でも、税務署に出すためだけに経理してるんですか?違いますよね。
私は、恐怖を感じてもらうために数字の整理を最優先にしています。
え?なにそれ?別にMじゃないし、と思った方々。
一番恐ろしいのは、恐怖を感じるべきなのに気付かないことですよ。
不安を恐怖に変え、恐怖を打ち消す
想像して見てください。
あなたは突然誰かに身体をグルグルに縛られ、真っ暗な部屋に閉じ込められました。
しかも、あなたを閉じ込めた人は部屋から出て行き、姿は見えません。
その時、ほとんどの人は
「私って一体どうなるんだろう」
という猛烈な不安に襲われるはずです。
さて、しばらくすると部屋の電気が付いて、あなたを閉じ込めた人も戻って来ました。
ナイフを持って。
「やられる!」
と思いながら頭の中では刺される姿をリアルに想像しているでしょう。
これが恐怖です。
不安はこの先何が起こるか全く見えない状態で、恐怖は何が起こるか想像がつく状態だと理解して頂ければ。
事業でも同じです。
・このまま行くと1年後の資金はどうなってますか?
・利益率に変化はありますか?
など、基本的な情報さえなければ、真っ暗な部屋に突っ込まれているのと同じ状態です。
だって何も分からないんですから。
それであれば、まずは現状の数字を整理して、資金状況の予測を行います。
これで
「まずい、1年後にお金がなくなる・・・」
と分かれば不安が恐怖に変わります。
暗闇で闇雲にもがいても決して状況は好転しませんよね。
部屋を明るくして不安から次の段階に進むために数字が必要なんです。しかも、早急に。
最悪なのは、業績悪化の兆しがあることに気付かず、不安すら感じないというもの。
そんなことにならないように、きちんと数字と向き合いましょう。
一歩先の現実を見て、行動する
まずは現実を知る
経理をおろそかにしていると、
・数字が分からない
・お金の流れが見えない
といった「不安」の状態になります。
安心して良いのか、問題がある状況なのかを判断するために、まずは現実を理解して頂くことから始めます。
そして、数ヶ月後・1年後の状況を予測していきます。
「このままじゃヤバイ」という恐怖が見えれば、対策を打てばいいんです。
あとは、行動あるのみ
一歩先の現実が見えたら、あとは行動あるのみです。
長期的な視野で考えることはもちろん大切だけど、それ以上に「やってみる」ことの方が間違いなく大切。
あれこれ考えて結局やらなければ、何も経験できないし。
許容できるお金と時間の範囲ならどんどんトライすべき。— 税理士 金子尚弘 / Kaneko Naohiro (@innovator_nao) June 19, 2019
投下できる時間や資金はそれぞれですが、トライできることはトライしなければ現状は変わりません。
・どうせやっても無駄
・うちの業界じゃ無理
・時間がない
言い訳なんていくらでも出てきます。
それでもやるのが経営者であり、個人事業主だと思いますよ。
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