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あいちコミュニティ財団の今後を考える会〜中間支援組織の在り方とは〜

こんにちは、ソーシャル税理士の金子(@innovator_nao)です。

12月9日の日曜にあいちコミュニティ財団の、財団の今年と来年を考える会に参加して来ました。

設立して5年以上が経ち、新体制となっての今後を考える会。

この日は理事なども含めて30人弱の方が参加してアイデアを出したり、財団への思いを語ったり。

色々な人に愛されている財団ですし、また一歩ずつ進んで行くと良いな、と思った次第です。

あいちコミュニティ財団の課題と今後

あいちコミュニティ財団は中間支援組織という枠組みで、財団ですので助成金を通じた支援を行うことが中心です。

また、助成金だけでなくコーディネーターを派遣するなど、伴走型の支援も行っています。

新体制に移行したあいちコミュニティ財団ですが、現在は事務局職員が2人(常務理事1人も含めると日常業務にあたるのは3人)という状況。

そういった中で、どこまで支援団体に寄り添う支援ができるのかが課題になっています。

また、資金面でも財団の基金への寄付の減少などもあり、財政的にも縮小してしまっているという課題も。

この辺りをどう乗り越えて行くのかについて様々な立場からコミュニティ財団に関わる人の意見を募りまとめていきました。

色々な意見がありましたが、

次年度の支援事業をきちんとやり切り、寄付者にも被支援団体にも納得した形に持っていく

ということが一つの柱になって行くのだと思います。

基本といえば基本なのですが、コミュニティ財団に関わる人達に応援してもらえる体制でいることこそが大事なんじゃないか、ということです。

中間支援組織の在り方とは

中間支援組織は、その団体自体が特定のジャンルの課題に取り組む団体ではなく、地域の団体の支援などが業務の中心になります。

支援の手段としては、①資金面での支援、②経営への伴走支援の2つの側面があると思います。

資金面での支援

中間支援組織へ寄付する人からすれば、寄付した資金がどう使われて、何に生かされたのかをきちんと知りたいというのは当然のことです。

そのため、中間支援組織が基金として取りまとめた上で、その資金がどう使われ、結果としてどうなったのかをきちんと報告できる仕組みは必須でしょう。

具体的には、年度報告書などで報告することだけでなく、支援団体を招いた報告会で団体の生の声を届けるということも重要になると思います。

地域のためならお金を出したい、という人は一定数います。

そんな人たちの思いが地域に届くように、中間支援組織にはつなぎぎ役としての役割があると思います。

経営への伴走支援

中間支援組織が支援する団体はボランティア活動や地域活動レベルの団体から、有給職員を雇用して持続的な活動を目指す団体まで規模も様々です。

色々なフェーズの団体と関わることになりますが、

「何かあればここに聞けば何とかなる」

という安心感を支援される団体が感じられるかが、中間支援組織と団体を良好な関係で続けるポイントだと思います。

また、各フェーズを上げて行くことも中間支援組織の一つの役割ではないでしょうか。

次の図のように、フェーズを上げて行くには越えなければいけない壁があると思います。

 

ボランティアや地域活動レベルの団体であれば、事業化をする覚悟がなければ次のフェーズに上がることはないでしょう。

次に代表は一定の収入を得られるものの、スタッフはボランティアスタッフやパートというフェーズになると思います。

この団体ではまだまだ組織として持続的な活動を行う基盤は弱いと思います。次に上がるためには事業の拡大や資金調達手段を多様化する必要があります。

その壁を越えれば、有給職員を雇用し、持続的な活動をする基盤が出来上がってきます。

そして、事業計画を立て、モニタリングして行くことで収入を安定化させていくことで、安定した経営基盤を築いて行く、という段階に上がって行くのだと思います。

それぞれのフェーズごとの課題を引き出し、適切な伴走支援を行っていくことも中間支援組織に求められることではないでしょうか。

これは支援のためのアメを与えるだけでなく、支援先をやるべきことをやれる団体に育てるための厳しさも必要なんだと思います。

まとめ

私自身はあいちコミュニティ財団に関わり始めて短いですが、5年以上の歴史の中で、色々な人に愛されて来た団体なんだということを強く感じました。(世代も20代から70代まで幅広い方が来ていました)

ソーシャルセクターに関わる中で、中間支援組織の存在意義について考える機会が増えています。

実際に仕事で関わらせて頂くこともあり、中間支援組織の財務基盤や人材面のリソースをどう育てて行くのか、という課題も感じているところです。

まだ答えは見えませんが、専門家としての目線を持ちながら関わり続けて行くことは必要なことだと思っています。

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