小規模企業共済等掛金控除って?〜基本から気を付けるポイントまで〜

小規模企業共済等掛金控除ですが、節税の定番の小規模企業共済やiDecoなどの確定拠出年金が対象担っています。

平成30年8月現在でiDecoの加入者が100万人を超えていますので、年末調整で目にする機会も増えて来ていると思います。

基本的な部分から、控除の注意点などをまとめてみますので、ご覧ください。

小規模企業共済等掛金控除って?

小規模企業共済等掛金控除は、以下のものを支払った場合に適用される所得控除です。

①小規模企業共済

②確定拠出年金(企業型・個人型)

③心身障害者扶養共済

年末調整で見掛けるのはほぼ①と②でしょう。(私は③は目にしたことがありません…)

ポイントとしては、2018年中に支払ったもの、という点です。

仮に残高不足などで未払いになっているものがあったら、所得控除の対象外となります。

ただ、年末調整の処理時点では確認することが出来ないため、現実的には年末調整では満額支払っているものとして処理して、未払い分は確定申告で再度計算してもらうしかないでしょう。

保険料控除申告書への記載方法は?

平成30年は従来の保険料控除等申告書が保険料控除申告書と配偶者控除等申告書に分割されたので、今までとは様式が変わっています。(記入する内容は同じですが)

保険料控除申告書の記入位置は以下のようになっています。

記入する内容ですが、

①小規模企業共済

「独立行政法人中小企業基盤整備機構の共済契約の掛金」の欄に記入します。

②確定拠出年金(企業型・個人型)

企業型と個人型を区分して、それぞれ

「確定拠出年金法に規定する企業型年金加入者掛金」、「確定拠出年金法に規定する個人型年金加入者掛金」の欄に記入します。

企業型の場合、会社負担額は記入せず、マッチング拠出の場合の従業員負担額のみを記入します。

③心身障害者扶養共済

「心身障害者扶養共済制度に関する契約の掛金」の欄に記入します。

小規模企業共済等掛金控除の注意点

基本的には顧問先の従業員さんが記入して提出される訳ですが、間違って記入されている場合もあります。

間違えやすいポイントも含めて、小規模企業共済等掛金控除の注意点をまとめてみます。

控除証明書の金額の集計

小規模企業共済、確定拠出年金ともに基本的には口座振替で支払うことになっています。

例えば、小規模企業共済の控除証明書を見てみましょう。

掛金の月額は記載されていますが、年間の掛金の金額は記載されていないため、加入月数に応じて計算する必要があります。

年間を通じて加入していて掛金の変更がなければば×12をすれば良いですが、

・年の途中から加入している

・掛金の変更をしている

などの場合は特に注意が必要です。

前納減額金

前納減額金とは、掛金を前納(前払い)した場合に一定の割引がある制度です。

掛金の月額に対して0.09%なので、微々たる金額ですが、実質的には掛金の割引ですので、掛金の総額からこの金額を引かなければいけません。

前納減額金があるのに引かれずに記入されているというのもよくあるミスですので注意が必要です。

この見本では前納減額金が0円ですが、金額がある場合は差し引いた金額になっているかチェックしましょう。

確定拠出年金

確定拠出年金にが個人型と企業型があり、保険料控除申告書に記入が必要な場合とそうでない場合があります。

・記入が必要な場合

企業型でマッチング拠出がある場合の従業員負担額

個人型の確定拠出年金

・記入してはいけない場合

企業型の場合の会社負担額

企業型の会社負担額は控除証明書が発行されないため、記入されることはあまり無いですが、念のため確認しておきましょう。

また、確定拠出年金は国民年金基金連合会が運営母体となっています。

そのため、控除証明書の発行元が国民年金基金連合会となっているため、社会保険料控除に記入されている場合があります。

そういった場合は小規模企業共済等掛金控除の欄に訂正しておきましょう。

配偶者の掛金を負担している場合

年末調整の対象者が配偶者や扶養親族の掛金を負担している場合があると思います。

小規模企業共済等掛金控除では、自分自身の加入分以外は控除することが出来ません。

もし、親族分の控除証明書が貼付されていたら、外して計算をする必要があります。

まとめ

小規模企業共済等掛金控除のポイントをまとめると以下のようになります。

・きちんと年額分の掛金が記入されているかチェック

・前納減額金がある場合はきちんと引かれて記入されているかチェック

・小規模企業共済等掛金控除は本人分のみで、親族分は控除の対象外

・確定拠出年金が社会保険料控除に記入されていないかチェック

ミスの多くはきちんと資料を見て冷静に処理すれば防げるものです。

思い込みを排除してしっかり見直しをしておきましょう!

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